ここ美濃の地は、紙漉きの歴史とともにあるといっても過言ではありません。漉きむらがなく、あかりを美しく通すことを特徴とする美濃和紙は、障子紙やちょうちんにふさわしい高品質な和紙です。
この美濃和紙をつかって美濃でちょうちんづくりをしてきたのは、幅商店以外に2軒ありました。しかし、30年ほど前の1980年代に幅商店一軒が残るのみとなりました。
幅商店は創業58年。当代の幅英樹が2代目となります。紙はもちろん、美濃和紙にこだわり、できるだけ地域のものをつかい、昔からの製法でつくり続けることをモットーとしています。
日本全国津々浦々、さまざまな提灯がありますが、幅商店ではかねてから地域に密着したちょうちんづくりを行っています。地元の氏神様やお寺でつかわれる祭礼用のちょうちん、居酒屋や食事処の看板提灯など、身近な生活で必要となるちょうちんをつくり続けています。20年ほど前につくらせていただいた提灯のはりかえをしてほしい、と持って来られる方もいらっしゃいます。

幅商店は、これからも、地域のものを使い、手仕事にこだ
わったちょうちんづくりの伝統を未来につなげていきたい
と考えています。